首や肩のこり・違和感・痛み
肩こりや首の痛みの原因は、同じ姿勢を続けることで、首や肩周辺の筋肉群が持続的な緊張によって硬くなり、局所的に血液やリンパなどの循環障害が起こるなど、酸素や栄養などが抹消まで届かない状況が続き疲労物質が蓄積した状態です。
骨格構造的にいうと、体重の約1/10の重さのある頭部を身体の中心より前方で支え続けるような「前傾姿勢」や「猫背姿勢」によって、後頭部、頸椎、肩背部にストレスを与えた結果であると考えています。
これは重力に逆らう姿勢を継続した結果ですが、コリや痛みは辛くとも当然起こるべくして起きた症状の代表的なものです。健康体であれば、充分な休息 や睡眠をとることで自然解消するものですが、継続した肩こりを訴える人たちは共通した姿勢習慣と上部頸椎、後頭骨、下部頸椎、第一肋骨頭などに可動域制限 が見受けられます。
肩こりの症状エリア
→ 僧帽筋エリア(特に肩上部)部に訴えるケースが最も多い
→ 肩甲挙筋、上後鋸筋、小菱形筋、大菱形筋、頭板状筋、脊柱起立筋など
→ その他、進行状態によっては、頭痛や顔面神経痛、目の奥の痛みや疲れなど
- デスクワーク中心の生活である
- 毎日パソコンの画面を見ている
- 寝る直前まで、携帯・スマホを見ている
- 気づくと顎だし姿勢・猫背姿勢になっている
- 思わず首や肩に力が入っている
- ほお杖をつく癖がある
- 読書が好きでいつも文字を読む時間が長い
- 積極的に運動(スポーツ)を行わない
- 朝すっきりと起きれない、寝足りない
このような生活で肩こりを感じている方で、外的要因(むち打ち、骨折等)がないケースでは、生活習慣、姿勢習慣の見直しが最も重要です。
首や肩のこり、痛みは、筋肉が感じている自覚症ですが、ある一定時間が経過してからコリや痛みを感じるのは筋肉に異常があるのではなく、重力に逆らい体幹から前方に傾く頭の重さを支え続けることで、頭の付け根、肩の付け根に重さの負担がかかり続けた結果、筋肉の持久力の限界を知らせているのです。
頭蓋仙骨系アジャスト&リリース
重い頭部を支えるには、正常な頸椎のカーブが必要です。通常は緩やかな前弯のカーブで頭を支えていますが、頭が身体の前方へ移動した状態(前傾姿勢等)で、何らかの作業や仕事等を続けていると頭部と頚椎に負担がかかり肩こりを訴えやすくなります。
実は頸椎のカーブは、骨盤の影響も受けており骨盤が後傾(後下方変位)すると頸椎も前弯カーブを失い直立、もしくは後弯方向へ歪んでいき、いわゆるストレートネック(ミリタリーネック)と呼ばれる形状になっていきます。
骨格治療においては、7つある頸椎骨のうち第四、第五頸椎が後下方へ変位することで生理的な前弯カーブが失われると診ますが、 さらに骨盤の両側・後下方変位の補正作用も関連します。
患部が首や肩など上位にあっても、身体のバランスが影響するがゆえに骨盤や足首(距骨等)などの治療(アジャストメント)が有効に働くことも珍しくありません。姿勢、骨格全体の歪み、さらに自律神経を整えることに優れた頭蓋仙骨系アジャスト&リリースをお奨めします。